ソルテアとは?
ヴィクトリア朝時代(1837-1901年)のモデルビレッジで、町全体がユネスコ世界遺産に登録されています。モデルビレッジとは、18世紀後半以降に産業革命の影響で人工的に(地主や実業家によって)労働者を収容するために作られた村落・集落・居住地のことを指します。実業家が労働者階級のために建設した住宅というと何となく低質・混雑・不衛生といったイメージが浮かんでしまいますが、「モデル」とは他社からも模範とされるという意味があるように比較的質の高い住宅で構成されています。
産業革命によって生まれた都市内の労働者階級の居住区域は、多くの場合は貧弱・混雑・不衛生なものでした。こうした都市化へのアンチテーゼとして、啓蒙主義的な実業家は、従業員に健康的な居住環境を提供することによって、生産的で豊かな企業による創造への関与が達成できると考えていました。また、企業がモデルビレッジを計画することは、家のデザインや配置にも新しい概念が融合することを促しました。多くのモデルビレッジが生まれたヴィクトリア朝時代は、産業革命による経済の発展が成熟に達したイギリス帝国の絶頂期であるとみなされており、そうした産業革命によって社会に蓄積された富を町が表現していると見ることもできます。
1853年、サルテアも先進的な資本家Sir Titus Saltが手掛けるモデルビレッジとして建設されますが、他の都市の労働者階級の住宅とは対照的に、労働者の為の改善された住宅ということで区別して認識されています。
ソルテアへのアクセス
公共交通機関であれば、ロンドン(キングスクロス駅)からリーズ駅まで電車で約2時間程度。リーズ駅からソルテアまで電車で約15分程なので、アクセスは良好です。
車であれば、ロンドンから4時間程、ダラムからは1時間40分くらいです。
ソルテアの歴史
1853年、ソルテアは先進的な資本家Sir Titus Saltによって建設されます。ソルテアという町の名前は、Salt氏とAire riverを組み合わせたものです。Salt氏は、近郊に5つの工場を経営していましたが、工場による大気汚染、スラム街での伝染病の蔓延といった劣悪な住環境の問題を受けて、工場の機能を全て運河沿いの地に移転・集約し、新たに労働者の処遇を向上させるために上質かつ小綺麗な石造家屋を新設します。また、水道のある洗濯所、学校、教会、集会所などの生活にかかせない施設はもちろん、書館や読書室、コンサートホール、ビリヤード場、研究室、スポーツジムなどを備えた娯楽・教育施設も建て、施設救貧院、村民向けの菜園、公園、ボートハウスなども整備しました。
1872年には、岩倉使節団もソルテアを訪問しています。
2001年、ソルテアはユネスコ世界遺産に登録されました。
ソルテアの見所・Salt Mill
ソルテア駅の正面にSalt Millという機織り工場の跡があり、そこにビジターセンターと大きな無料駐車場があるので、観光客はまずはここに駐車して観光地を回ることになります。

工場跡地と聞くと、中に何があるのか想像もつきませんが、入ってみると綺麗にリノベーションされて沢山のテナントが入っていることに驚きます。





1963 Volkswagen T1 Busのおもちゃを購入することになるが、開閉式のドア、内部のシート、プルバックなど、かなりよく出来たミニチュアの玩具で£8だった。
どれもハイセンスなデザインの雑貨だけど手の届く価格帯なのが嬉しく、普段は買い物が嫌いな私でも、異様に楽しく時間が過ぎます。





2階にはその他にもソルテアの歴史を紹介するビデオの展示や、3階には本格的なアートの個展をやっていたり、時間が経つのを忘れる場所でした。世界遺産のビジターセンターを作ると観光客は自動的に来ますが、こうしてモダンなテナントを入居させて町の経済に寄与させるシステムは素晴らしいと感じ入ってしまう滞在となりました(落ち着く空間で玩具も絵本も購入できました)。
この日は、Salt Millだけでタイムアップとなってしまったので、残りの観光は次回に持ち越します!







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